【2022年最新版】外資系IT企業一覧

外資系IT企業は何もGoogleや Microsoftといった有名企業だけではありません。

一般の人にはあまり知られていないものの、高い成長を続ける数多くの会社があります。

にも関わらず、中々それらをまとめた情報は無く、外から見ると全体像がわかりにくい業界だと思います。

外資系IT業界ってどんな企業があるの?

こんな疑問を持っている人向けに、外資系IT企業たちを一覧で紹介します。

ここで紹介する企業もあくまで一部、より詳しく業界のことを知りたい方は転職サービスを使って情報収集をしてみてくださいね。

目次

大手外資IT企業

まずは、一般的に「大企業」と考えられているメジャープレイヤーから紹介します。

「大企業」の定義として、ざっくり、グローバルでの売上1兆円を越え、日本法人の社員数も500名以上。こんな数字を目安としました。

そして、事業領域によって二つに分けて解説していきます。

  • 「エンタープライズIT」
  • 「Web・広告」

というのも、この二つのカテゴリでは、社員のバックグランドやキャリアが少し異なるため、就職・転職活動では区別して考えたほうが良いからです。

以下で、それぞれについて具体的な企業を紹介していきます。

「エンタープライズIT」

「エンタープライズIT」は大企業向けのシステムとして利用される、ソフトやハードを提供している企業です。

社員のバックグラウンドは同業他社の出身者がほとんどですが、日系の大手IT企業からの転職者も多くいます。

ビジネスの領域が広く、部署によって仕事が大きく異なることが特徴なので、面接を受けるときには、「どのポジションで採用されるか?」をしっかり確認してから選考に望むようにしましょう。

  • IBM
    IT業界のマンモス企業。ソフトからハード、サービスまで広域に展開。
  • Microsoft
    ソフトウェア最大手。Office356やAzureなどが中心。Linkedinを傘下に持つ
  • Oracle
    DBの老舗。買収を繰り返し巨大化。今ではERPやマーケ製品など幅広く扱う
  • SAP
    ERP最大手のドイツ企業。近年はDBの「HANA」やクラウドシフトにも熱心。Concurを買収
  • Salesforce
    CRM、SFA最大手のクラウドベンダー。EC基盤やPaaS、BIなども提供。TableauとSlackを買収
  • Adobe
    クリエイティブ最大手。マーケ製品にも注力。Marketoを買収
  • AWS(Amazon Web Service)
    Amazonのクラウド部門で同社とは別法人。クラウドの雄として市場を牽引。
  • Google Cloud
    Googleのクラウド部門で同社とは別法人。GCPやGoogle Workspace等を提供。
  • Dell Technologies
    DELLとEMCが統合して出来たストレージの最大手企業
  • HP
    PCなどのハードからクラウドソリューションまで幅広く提供
  • VmWare
    仮想化市場で世界トップシェア。黒子だが売上は1兆越え
  • Cisco
    ネットワーク最大手。IoT、クラウドソリューションに注力

これらのエンタープライズIT企業に入社すれば、ブランドとしての価値があるため、少なくともこの業界で転職に困ることは無いでしょう。

一度でも在籍した経験があれば、それだけで「ハクが付く」企業たちだと言えます。

Web・広告系企業

次に、外資ITの中でも「システム」というよりは、Web、広告、マーケティングなどに強みを持つ企業を紹介します。

ここで上げている企業は、「エンタープライズIT」の企業とは、働いている人のバックグラウンドやスキルが違います。具体的には、ITというより広告代理店やWeb系企業の出身者が多いです。

その意味で、同じ外資ITとは言っても、別の業界と言ってもいいかもしれません。

こちらの企業たちも、部署によって仕事内容は違いますので、個別にリサーチする必要はあります。

  • Google
    世界一のWebサービス企業。法人向け広告ビジネスが主力
  • Amazon
    世界シェアトップのECプラットフォーム。広告ビジネスにも注力
  • Facebook
    ユーザー数世界一のSNS。広告での収益が大半を占める
  • Twitter
    トレンドに強いSNS。こちらも広告ビジネスが主力
  • Apple
    BtoCメインで立ち位置が微妙ですが一応ココに。法人営業も部署あり

これらの会社も非常にブランド力のある会社ですが、実際の仕事は「広告の営業」だったりもします。(それはそれで面白い仕事ではあると思いますが人によってはギャップが生じる可能性があります)

会社名に惑わされず、仕事内容をしっかり把握することが必要です。

中堅・スタートアップ

次に、ここまでで紹介した大手企業以外の、「中堅・スタートアップ」企業を紹介していきます。

外資IT業界はスタートアップの数が多すぎて、全てを網羅するのは困難ですが、できるだけリストアップして行きたいと思います。

中堅・スタートアップは「大手企業よりは採用のハードルが低い」ことがあり、異業種からの転職には狙い目です。

細かくチェックしてみて、今後ポテンシャルのある会社を見つけてみるのは面白いです。

中堅・スタートアップ企業は大企業と比べると事業の幅が狭く、カテゴリに分けて分類しやすいため、「どんなビジネスをしているのか?」によって、以下のカテゴリに分けて企業を紹介していきます。

  • ビジネスアプリケーション
  • EC・マーケ・コールセンター
  • データ分析基盤
  • ネットワーク・インフラ
  • セキュリティ

成熟した企業イケイケのスタートアップが混ざったリストになっているので、会社ごとの特徴を踏まえて、応募してみることをオススメします。

なお、このカテゴリ分けは本ブログのオリジナルです。分類方法は考え方によって変わるため、参考としてご覧ください。

ビジネスアプリケーション

まずは、ビジネスアプリケーションを提供する企業です。

アプリケーションは、実際にシステムを使うユーザーが「直接操作するソフト」考えるとわかりやすいです。
今、日本のスタートアップ界隈で盛り上がっているSaaSは、このカテゴリに入ります。

例えば、Microsoftのワードやエクセル、セールスフォースのCRMなどのイメージですね。

それでは、具体的な企業を見ていきましょう。企業によって領域が違うので、どんなソリューションを提供しているのか?ということに注目してみてください。

  • ServiceNow
    ITサービス向けのワークフロー中心に急成長中のSaaS
  • Workday
    人材管理システムで急成長しているSaaS
  • Zoom
    リモート会議の普及により一気に成長。TeamsやGoogle meetなどがライバル
  • Anaplan
    予算・実績管理などを行うためのツール
  • Kyriba
    資金管理ソリューションを提供する振興SaaS
  • Coupa
    ビジネス支出管理を提供するSaaS
  • BOX
    ファイル共有などに使われるクラウドストレージサービス
  • Domo
    比較的振興系のBIツールベンダー
  • Microstrategy
    BIツールの老舗
  • Infor
    歴史の長いERPベンダー。業界特化型に強み
  • Autodesk
    CAD(図面作成ソフト)の世界的リーダー
  • PTC
    CAD/PLMなどを提供する老舗ソフトウェア企業

EC・マーケ・コールセンター

ビジネスアプリケーションと区分としてはほぼ同じですが、EC・マーケ・コールセンターなどのフロント系のソリューションは、それだけで一つの業界のようになっているので、まとめて整理しておきます。

最近の言葉でいうとCX(顧客体験)の向上をテーマにしているベンダーが多く、企業がお客様に快適なサービスを提供するためのシステムと言えます。

  • Hubspot
    インバウンドマーケのためのソフトウェア
  • Tealium
    タグマネージャーとして有名
  • Sprinklr
    SNS統合管理プラットフォーム
  • Meltwater
    SNSやニュースのモニタリングツール
  • Yext
    企業が消費者に公開する情報を一元管理
  • Shopify
    振興のECプラットフォームで急成長中
  • Twilio
    電話・SMS機能などをAPI提供する急成長企業
  • Genesys
    コールセンター基盤を提供する老舗企業
  • Zendesk
    クラウド型の顧客サービスツールを提供する新興企業

ここまで紹介した企業については、IT業界の中でも、「テクノロジー」より「ビジネス」にフォーカスした提案を行っている傾向があります。

「自分たちのソリューションでビジネスがどう変わるか?」ということがお客様にとってもわかりやすいため、結果としてビジネス寄りの提案を得意としている、というイメージです。

よって、転職の時にも、ビジネスや業務に関心がある人はこちらの企業群を選ぶことをオススメします。

データ分析基盤

次に、データ分析に関するソリューション。データを貯める箱であるDWH(データウェアハウス)やAIを使った分析に強みを持った企業たちです。

この辺りの企業になると、かなりIT・テクノロジーの要素が強くなってきますが、データ分析が軸である分、まだ「ビジネス寄り」という企業郡です。

  • SAS
    ビッグデータ分析・機械学習のメジャー企業
  • Teradata
    分析ベンダーの老舗。クラウド対応に奮闘
  • Snowflake
    クラウド専用のDWHで急成長中
  • Databricks
    データ収集・加工・分析の新興企業
  • DataRobot
    AIに特化した分析基盤を提供する新興企業
  • UiPath
    業務を自動化するRPAのリーダー企業。
  • Splunk
    元々はログ管理を得意とするデータ分析基盤

ネットワーク・インフラ

この辺りの企業になると、かなりテクノロジーの世界に入っていきます。インターネットの世界では不可欠なネットワークや、ITの基盤を裏で支える仕組みを提供している企業郡です。

これらの企業たちももちろん、「ビジネスへの貢献」を目指しているわけですが、扱っているものが「裏方のシステム」であるわけなので、より「テクノロジー」にフォローカスしていることが多いです。

ビジネスを支える「仕組み」や「テクノロジー」に関心がある、という人はこちらの企業を選ぶといいと思います。

  • Akamai
    大容量コンテンツ配信のためのCDNを提供する老舗企業
  • Fastly
    急成長中の振興CDNベンダー
  • Citrix
    デスクトップ仮想化やネットワークに強みを持つ企業
  • DataDog
    クラウド向け監視及びセキュリティプラットフォームを提供
  • AppDynamics
    アプリケーション性能管理・監視を行うAPMを提供
  • NetApp
    エンタープレイズ向けのストレージを提供

セキュリティ

セキュリティ業界も、本来は細かいカテゴリに分けられるのですが、ここでは関連サービスを提供している企業をまとめて紹介します。

  • Macafee
    セキュリティソフトの老舗大手企業
  • Palo Alto Networks
    ファイアウォールを中心にしたセキュリティ製品を提供
  • Zscaler
    クラウド上で利用できるセキュリティソリューションを提供し急成長中
  • Cybereason
    AIを活用したサイバー攻撃対策プラットフォーム
  • CrowdStrike
    クラウドベースのエンドポイントセキュリティベンダーとして急成長
  • Tanium
    大規模・リアルタイムなエンドポイント管理・セキュリティのプラットフォーム
  • Okta
    クラウド環境における認証アクセス管理分野の中核企業

まとめ:外資IT企業マップ

さて、ココまでにお話を踏まえて、業界の全体像を俯瞰できるように企業をマッピングしてみることにします。

今回紹介した全ての企業を載せるのは難しかったため、それぞれのカテゴリの代表的な企業を記載しています。

具体的には、「企業規模」「事業領域」の二つを軸に、マッピングします。

外資IT企業マッピング

縦のラインは「企業規模」です。

規模が大きい企業は上の方に、中堅企業やスタートアップは下の方に配置しています。

グローバル全体での売上を目安にしており、社員数もだいたい比例しています。

日本法人の規模や社員数は、異なる場合があります。採用担当や転職エージェントへの確認をオススメします。

横のラインは「事業領域」です。

ざっくりとしたマッピングなのですが、右に行くほど、「ビジネス寄り」、左に行くほど「テクノロジー寄り」というイメージで捉えてください。

自分が、アプリケーション(SaaS)に興味があるのか、インフラに興味があるのかを、企業のホームページなどを見ながら研究してみて、志望先を決めていくのが良いと思います!

はじめての転職活動に向けた記事も書いていますので、ぜひ見てみてくださいね。

皆さんの転職活動を応援しています!

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