外資系IT業界の仕事内容【バックオフィス編】

この記事では、外資系IT業界の仕事のうち、【バックオフィスの仕事】を紹介していきます。

バックオフィスとは、売上に直結する部門ではなく、会社の業務を支える間接部門です。

具体的には経理、人事、法務、社内システムのような部門です。

これらの部署は、いずれも「その道一筋」というような人が多く、部門をまたいだ異動というのはほとんどありません(外資系の場合は、他の部門でもほぼ同じことが言えるのですが)

その道のスペシャリストとして、キャリアを築いていくことになります。

バックオフィスは、「会社のフェーズ」によって仕事内容が大きく変わる場合があります。

歴史があってすでに成熟した大企業の場合は、社内のオペレーションを回すことが中心となり、スタートアップで日本に来たばかり、という企業の場合、「社内の仕組みを整備していく」という仕事も入ってきます。

やりたい仕事の範囲、目的などを明確して、事前によく業務内容を確認してから入社することをオススメします。

また、実際の仕事は会社によって違ったりしますので、個別に情報収集は必要になります。情報収集には、外資IT業界の転職に便利な各種サービスを使うことをオススメします。

目次

経理(Finance)

社内の決算に関する業務を行います。

本国の規定や基準に沿って、日本法人での経理業務を行うのがメインの仕事です。また、お客様への請求に関して、営業チームと連携して調整を行うこともあります。

必要なスキルとして、基本的な経理業務の実務経験はもちろん、経理システムに関する知見(SAPなど)、英語力も必要であることが多いです。

日本だけでなく、本国の会計基準にも精通している必要がありますし、為替や決算期の違いにも順応することが求められます。

ファイナンスは、会社の規模によって求められる仕事が違います。

大企業の場合は仕事もある程度、細分化されていますので、もし、裁量権を持って広範囲に仕事をしたいなら、IPO前の外資系などに入ると、上場に関わる経験も出来て個人的には面白いのではないかと思います。

法務(Legal)

通称「リーガル 」と呼ばれるチームです。

お客様や取引ベンダーとの取引において、法律に関わる領域の支援を行うのがメインの仕事です。

主に、グローバル標準の契約書のローカライズ(日本語化、日本の法律に沿った個別対応)や、個々のお客様向けの特別対応(契約文言の追加・変更など)を行います。

外資系IT企業は、契約書のテンプレートがグローバルで決まっていることがほとんどですが、日本独自の法律に対応するため、このようなチームがあります。

特に日本では、会社ごとに契約のルールが違ったりするため、お客様から要望があった時の、個別対応も行います。

外資系ITの営業マンは、リーガルの人たちを味方につけることがとても大事です。なぜなら、お客さまからの難しい要求や、例外的な対応を求められた時に、リーガルの人たちの協力が不可欠だからです。

基本的には「法律の知識」が重要になりますが、営業チームからすると、それよりも「コミュニケーション能力」と「柔軟性」を求めているというのが本音です笑

IT部門

ここで言うIT部門とは、社内向けの情報システムの整備や運用を行うチームのことを指します。

外資系企業の社内システムは、ほとんどがグローバル標準のものが導入されていますので、これらを日本向けにローカライズしたり、運用の定着化を行うことがメインの仕事です。

給与や人事システムなどは、日本独自の商習慣もあるため、こういったシステムは日本独自で選定、導入を行うこともあります。

また、社内からのシステムに関する問い合わせを受けて回答したりもします。

縁の下の力持ち的な仕事ですが、社内の業務をスムーズに進めるためにシステムの整備は不可欠なので、会社にとっては欠かせない部門です。

人事(HR)

人事は、社内の人事制度の整備と採用がメインの仕事です。

外資系の場合は人事制度もグローバル標準で決められていることが多いので、その制度に基づいて日本でのオペレーションを遂行します。

スタートアップだと、日本独自の人事制度や福利厚生の仕組みを作っていく、という仕事があったりしますので、イチから制度を整えたい、という場合は若い企業に入ることをオススメします。

採用は、人事の仕事の中でも非常に重要な位置を占めます。

「リクルーター」となって、新卒採用や、中途採用の人集め、面接のセットアップ、内定後のフォローなどを行います。

外資系の採用は、採用する部門に裁量権があり、人事部に採用権限は無いことには注意が必要です。

Linkedinや転職エージェントを使って人材を見つけてきて、それを現場の部門にパスするところ、までが仕事になります。

外資系の採用部門には転職エージェントから転職してくる人も多く、「採用のプロ」としてキャリアを積み上げていくことになります。

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バックオフィスは、今回紹介した仕事以外にも、会社によって細かくチームがあったりするので、志望企業のポジションは転職サービスを使って個別に情報収集してみましょう。

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