この記事では、外資系IT業界の仕事のうち、【技術系の仕事】を紹介していきます。
具体的な仕事内容を紹介していく前に、よく皆さんが誤解されていることを話したいと思います。
IT業界といえば「プログラマー」を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、実は日本の外資系IT企業に純粋なプログラマーはほとんどいません。
なぜなら、製品の開発は海外の本社で行っているからです。
よって、技術系の仕事も「イチからモノを作る」というより「出来上がってるモノを提案したり、導入したり、サポートをする」仕事がメインとなります。
なお、ここで言う外資系IT企業とは、「自社製品を持つITベンダー」を指します。アクセンチュアやデロイトといったコンサルファームは含みません。コンサルの場合は、プログラミングを行うエンジニアも多く在籍しています。
また、実際の仕事は会社によって違ったりしますので、個別に情報収集は必要になります。情報収集には、外資IT業界の転職に便利な各種サービスを使うことをオススメします。
それでは、具体的な仕事内容を見ていきましょう。
プリセールス (技術営業)
これは、半分営業系とも言える仕事で、技術的な知見を活かして、営業の提案をサポートする仕事です。
Solution Sales、Sales Engneerなど、会社によって様々な呼び方があります。
営業とペアになって、お客様のテクニカルな問い合わせに対して回答したり、提案書の技術パートの作成、プレゼンを行なったりします。
営業にとって、優秀なプリセールスはまさに「伝家の宝刀」。良いプリセールスと組むことが出来れば、受注できる可能性が高まります。いかにイケてるプリセールスを確保するかで、社内では死闘が繰り広げられています笑
ITに関する専門的な知識はもちろん、半分営業職みたいなものなので、コミュニケーション能力も大切です。
プリセールスは「知識に自信とプライドを持っている人」が多いですね。勉強ができる秀才タイプが多いかもしれません。
前職はエンジニアをやっていた方が「もっとお客さんに向き合いたい」ということで、転職してくる場合もありますし、仕事の特性上、コンサルから来る人もいます。
コンサルタント
外資系IT企業にも「コンサルタント」と名前のつく職種があります。
コンサル、とは言っても、いわゆる外資系コンサルファームの仕事とは少し違っていて、自社製品の「導入プロジェクト」や「活用支援」の仕事が中心となります。
例えばSAPだと「SAPプロジェクトのコンサルタント」、セールスフォースだと「CRMプロジェクトのコンサルタント」のように、自社製品のスペシャリストとなり、プロジェクトの遂行や支援を行います。
IBMのような、SIerの機能を持つ会社の場合は、製品に縛られずにプロジェクト全体をマネージする仕事もあります。
製品に関するテクニカルな知識、経験はもちろんのこと、関連する業務知識や、コミュニケーション能力も求められます。Sierやコンサルファームでのプロジェクト経験があると歓迎されます。
コンサルは、商談を取るために営業と同行することもあります。「この優秀なコンサルがつくので、プロジェクトは安心します！」というメッセージを武器に提案を行うわけです。
テクニカルサポート
自社製品に関する技術的なサポートを行う仕事です。
製品に関する問い合わせの回答や、バグ発生時のトラブル対応なども仕事です。
お客さんの要望を受けて、海外本社に問い合わせやリクエストを上げることもあるため、高い英語力が求められるケースもあります。
こちらも技術的な知識が必要なのはもちろん、厳しいお客さんを担当する場合は精神的なタフさも求められます。
他の技術系の仕事と比べると、女性で活躍している人が多い印象です。
お客さんの悩みや課題を親身なって解決する。という気持ちが強い人には向いている仕事だと言えます。
プロダクトマネージャー
ここまで紹介した会社が、お客様対応をメインにした仕事だとすると、プロダクトマネージャーは製品開発サイドの仕事になります。
「プロダクト＝製品」の開発に関わるということで、いわゆる「エンジニア」のイメージに一番近いかもしれません。
ただ、外資系IT企業の場合、この記事のはじめにお伝えした通り、製品開発はグローバル本社で行っています。
よって、日本で個別に何かを開発することはほとんどなく、あったとしても「製品のローカライズ」つまり、日本のお客様向けの個別対応を行うことがメインとなります。
例えば、日本語化対応や、日本のお客様向けの個別機能の開発、などです。
ですので、プロダクトマネージャーの仕事も、日本のお客様のニーズを把握して、本社にフィードバックする。その上で、日本独自の特別な機能や仕組みを作っていくというのがメインの仕事となります。
製品に関しての技術的な知見が求められる他、海外本社との調整、交渉が必要となるため高い英語力が求められます。
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以上、技術系の仕事を紹介していきました。
